...後の世ではきつと艸木に生を享けるぞといはれたところで...
薄田泣菫 「独楽園」
...我々人間が此の世に生を享ける際の直接の原因を成してゐる事物の關係などに至つては...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...無為の楽しみを享けるのは憂いの中のよろこびであると云う道理を悟ることが出来ましょう...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...後の世で安楽を享ける積りだと...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...学問の実践的成立――研究――にまで遡る時初めてその必然性を享けるのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...茲にその必然性を享ける...
戸坂潤 「科学方法論」
...おそくまで慰労の盃を享けるのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...妻の注視を享けると...
牧野信一 「川を遡りて」
...「若しも吾々が例の飛行島へ漂流して総督の饗応を享けることになつたら諸君は誰の出現を望むだらう? こいつをひとつ考へて順々に望むところの英雄の名を呼ぼうぢやないか……」歌は勿論...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...時間の切迫から享ける物質的な怖れとで...
牧野信一 「公園へ行く道」
...坪田譲治氏の作品から享ける切々たる哀感は常にわたしの胸に痛かつた...
牧野信一 「痩身記」
...「市の歓迎の辞(ことば)」を享ける表象として...
牧野信一 「山彦の街」
...さういふ感じを享ける人があるかも知らないが...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...全体から享ける感じも...
牧野信一 「浪曼的月評」
...何だつて引き享ける...
牧野信一 「露路の友」
...もとより私が世界過程の如何なる時に生を享けるかといふことは...
三木清 「人生論ノート」
...ここに野干が師子に恩を受けたとせるには訳ある事でこの物毎(つね)に師子や虎を追蹤(つけまわ)りその残食を享けるのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...天然の愛を享ける...
柳宗悦 「雑器の美」
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