...夫婦の者が深くあいたよって互いに懐しく思う精神のほとんど無意識の間にも...
伊藤左千夫 「去年」
...互いにシュウシュウ鳴き合っているのだった...
海野十三 「地球盗難」
...お互いに顔を見合わせるような時には...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...国民信仰と国民説話と此の如く絶えず互いに影響して...
高木敏雄 「比較神話学」
...二つの動物の利害の世界は互いに切り合わない二つの層を形成している...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...彼らは互いに敵ではなくて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ふたりの従兄弟(いとこ)は互いに名前だけしか知ってはいなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お互いに考えの相違は仕方がない...
浜尾四郎 「正義」
...互いに接近している原因の離れた事物の一方から他方までの連鎖によって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...お互いに世話を焼きながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...お互いに譲歩せねばならぬ問題が必然的に生じて来る...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...互いに相へだてて並び立てるなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お互いに相手を恐れて……自分の大切な研究材料を相手に取られまいとして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お互いに福岡生れだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...互いに繁(はげ)しい...
吉川英治 「上杉謙信」
...――お互いに、また会う日は、何処(いずこ)やら?」「酔うておられるな」「都にいる間は、酔わぬ日とてない...
吉川英治 「新書太閤記」
...そちたちも、気ぼねが折れたことだろう」「桑名(くわな)を通るにも、長島へ入るにも、細心を要しましたが、しかし、長島城内へ足を入れると、これは成功するなと、何やら、予感がいたしました」「ふうむ、そのような士気が見えたか」「かねて、大坂表からお手をまわして、長島の家中や、城下の間にまで、いろいろお手をつくしておかれた御工作が、あきらかに功を奏(そう)しているものらしく……城下に来ておる徳川方の部隊と、北畠家の武者たちとは、互いに、冷たい眼で、行動を監視し合い、城中の士は同じ城内にありながら、何となく、一致を欠き、異論をいだきあい、とんと、ぬる湯にはいっている感じでした」秀吉は、さもあろう、とうなずいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...互いに向きを反対にして片腕を組み...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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