...本を讀んでゐるものも二三人あつた...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...糸井への途中二三人の男が旅姿で路を急ぐのを見た...
石川欣一 「山を思う」
...村長様を初め二三人の老人達がまだ残つてゐた...
石川啄木 「二筋の血」
...二三人で捧げ持った気勢(けはい)がして...
泉鏡花 「浮舟」
...鉄骨の建物があってその前にも二三人の人がいて火を焚いていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...大抵家(うち)の妓(こ)も二三人呼んで酒も余計は呑まず...
徳田秋声 「縮図」
...二三人が、二人の側へ立った...
直木三十五 「南国太平記」
...薩摩っぽうが毛唐を二三人斬った罰金として...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから續(つゞ)いて他(た)の二三人(にん)が身(み)の上(うへ)やら生口(いきぐち)やらを寄(よ)せた...
長塚節 「土」
...飛付くように障子を開けると、女中達が二三人、生欠伸(あくび)を噛みしめ乍ら起きて来たところでした...
野村胡堂 「死の予告」
...二三人の者がそれを繞(めぐ)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今までもその手で散々使はれた上二三人は殺されたらしい」「お芳は?」「あの娘は勇太郎と一緒になるだらうよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏には石原の利助の子分達が二三人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女ではほんの二三人...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...先ず二三人しきや居ない...
三好十郎 「肌の匂い」
...客が二三人坐っている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...その結果は意外にも一人も居ない筈の赤い主義者の潜行分子が二三人発見されただけで終った...
夢野久作 「オンチ」
...近習二三人と床几に凭りて陣地を守つたお旗下だ...
横瀬夜雨 「天狗塚」
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