...ふくれた乳ぶさからふたりのこどもたちに...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「雪の女王」
...かれは母の乳ぶさにうとうととまどろむ嬰児(えいじ)の心を味わっていた...
江戸川乱歩 「影男」
...あれは乳ぶさのむれであろうか...
江戸川乱歩 「影男」
...児に乳ぶさを与えていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...乳ぶさのうちに寝入った子を...
吉川英治 「大岡越前」
...母の乳ぶさによく泣いてばかりいた乳呑み児のお燕も...
吉川英治 「大岡越前」
...乳ぶさをひろげて...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...お沢の乳ぶさの甘さを覚えている...
吉川英治 「新書太閤記」
...とたんに、蒲団の下の白裸(びゃくら)が双肩(もろかた)にかかった男の力で引っくりかえされ、乳ぶさの下から、鸞帯(らんたい)の錦、翡翠(ひすい)の玉が、チラと見えた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...最後の乳ぶさを与え...
吉川英治 「日本名婦伝」
...乳ぶさをふくませ...
吉川英治 「春の雁」
...あらゆる憂(う)き目(め)と闘った母の強い意志を乳ぶさから吸い...
吉川英治 「源頼朝」
...児に乳ぶさをふくませながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...乳ぶさを出して寝そべっているところを見たのでは...
吉川英治 「宮本武蔵」
...乳ぶさにすがりながらその人の白い顔をふところから幼い眼が見上げている――つらやなつらやな母(かか)なかせ……自分を揺りながら母は唄っているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...悲鳴に喘(あえ)ぎたてる真白な胸が、乳ぶさが、露(あら)わに冬風に曝(さら)され、八十馬の眼を、さながら炎の窓にしてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...朱実は、子を降ろして、乳ぶさに抱え、又八はじっと、膝に掌(て)をむすんだまま、口もきかず、子もあやさず、一念、海の青を見入っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...母はたしかまだ乳呑みの末の一女を乳ぶさに抱いていたように思う...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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