...五郎は低い中二階の突上窓から顔をのぞかせ...
梅崎春生 「幻化」
...中二階のようになった階上がついていて...
海野十三 「宇宙尖兵」
...私の宅にて中二階の仕事場を建てましたので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一種の恩寵(おんちょう)のごとくに解したのでもあろう○春松検校が弟子(でし)に稽古をつける部屋は奥の中二階にあったので佐助は番が廻って来ると春琴を導いて段梯子(だんばしご)を上り検校とさし向いの席に直らせて琴なり三味線なりをその前に置き...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...中二階のほうで、つまびきの三弦の音がして「夜の雨もしや来るかと」とつやのある低い声でうたう...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...「そら始まった――じゃ行って来るよ」と宗近君は中二階(ちゅうにかい)を下りる...
夏目漱石 「虞美人草」
...向こうの中二階に電気燈がついて...
夏目漱石 「手紙」
...父も母も中二階で夕食をともにしていた時に...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...捜してみな」ガラッ八を中二階へやって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中二階のついた木造の家が見えており...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...Platon の理想國は上中二階級のためには共産主義...
森鴎外 「古い手帳から」
...樹の多い母屋の方の中庭を越して離れになった中二階の居間へ通された...
横光利一 「旅愁」
...この上の中二階へあがって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...家探しをして行った周馬や一角が、遠く立ち去った気配をみすまして、中二階から、ソッと下へ降りてきたのは、川長のお米(よね)であった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お前に心配をかけないから」中二階へ上がってしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...中二階のかぼそき灯(ともし)にお吉と声をひそませているという――早耳...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...中二階の窓を仰いでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...天井の高い、狭い中二階に、ベッドが二つ並べてあるのだ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??