...め組が、中ほどから、急にあたふたと駈出して、二等室を一ツ覗(のぞ)き越しにも一つ出て、ひょいと、飛込むと、早や主税が近寄る時は、荷物を入れて外へ出た...
泉鏡花 「婦系図」
...山中ほどの好漢もいない...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...それゆえイナゴが蟻に似るためには胴の中ほどの細くなることが必要であるが...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...野を越えて来た頃でしょうか? 風致のいい赤松の丘の中ほどで...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...私あの顔嫌いや」「おもしろい役者じゃないか」大切(おおぎり)の越後獅子の中ほどへくると...
徳田秋声 「挿話」
...その行先いづこぞと思へば今区役所の建てる通(とおり)の中ほどにて...
永井荷風 「葡萄棚」
...おとなしく中ほどに宿(とま)っていた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...花道の中ほどで引き抜きになり...
野村胡堂 「胡堂百話」
...両国橋(りょうごくばし)の中ほど...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真ん中ほどのところに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その林の中ほどに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...メトヴィチフの三人と十人の兵は地下室の中ほどのところにごたごたと並び...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...中ほどから大分端折(はしょ)ってみた...
柳田国男 「海上の道」
...おおよそ人間の作り上げた世の中ほど...
柳田国男 「木綿以前の事」
...駈けつづく中ほどでも...
吉川英治 「新書太閤記」
...唐橋の中ほど約三間ほどを...
吉川英治 「新書太閤記」
...何も知らず暢気(のんき)な顔をしておるのう」舟が川の中ほどへ出た頃...
吉川英治 「新書太閤記」
...足場板の中ほどから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??