...□「武者小路(むしゃのこうじ)氏に」 十二月号白樺の誌上で私が「世間知らず」を軽蔑してゐるさうだとのことをお書きになつたのを拝見して私は本当に意外に存じました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...でも事実はさうなので御座いますから――私の軽蔑するC子氏はあなたにも「世間知らず」にも関係がないことを御承知置き下さいまし...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...それは丁度あなたが「世間知らず」を軽蔑してゐるとお聞きになつたときの不快さと同じだと私は存じます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...僕は世間知らずの一介の貧乏画家だし...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...都に生れ都に育った世間知らずの私には...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...世間知らずの私は楽しい娘時代から一足飛びに現実の苦悶の世界に入ったのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...お前は世間知らずのいとはんやよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...死にかかってる世間知らずの細君ドラーは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...世間知らずの娘が...
直木三十五 「南国太平記」
...若いマンの世間知らずを...
火野葦平 「花と龍」
...世間知らずの寡婦(ごけ)のことだからね! いっそ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...まつたくの世間知らずだつたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...まだずいぶんと世間知らずの女であった私には...
堀辰雄 「楡の家」
...私なんぞのような世間知らずの女が気どらずに申し上げたことが反(かえ)って何となく身にしみてお感ぜられになっただけなのです...
堀辰雄 「楡の家」
...世間知らずの二十一歳だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...留さんの「世間知らずだから」という言葉に少し感動した...
山本周五郎 「青べか物語」
...世間知らずの金持華族や...
夢野久作 「継子」
...世間知らずでしょうか』『成っておらんよ...
吉川英治 「御鷹」
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