...不適当な投資に歯止めをかける責任は、金融機関にある...
...少くとも有機物の存在に不適当だった地球は...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...我輩の如き短気な剛情者には耳学問は誠に不適当である...
大隈重信 「我輩の智識吸収法」
...生存に不適当のものは亡びて...
丘浅次郎 「人類の将来」
...とにかく物理学的方法を応用する場合の独立変数としては不適当なるものなりしなり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...この家の間取りの不適当なことも一つの原因であった...
徳田秋声 「黴」
...しかもそれらを多くの外国人のように不適当に使っていたので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただもうゴマカルことを事としてゐるかの如き現代インテリ界は不適当なものであつた...
中原中也 「思ひ出す牧野信一」
...社会の公民として不適当だなどと評してはもっとも不届(ふとど)きである...
夏目漱石 「草枕」
...科学的研究の素材とするには不適当でもあるし...
平林初之輔 「文学方法論」
...その鎧兜は小男の私には不適当なものであつたから...
牧野信一 「鬼の門」
...さうした道具の扱ひに先天的に不適当な性質を知つてゐたから戯れにもそんな物には手を触れたこともなかつたのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...後者は明かに不適当であることを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らの富に関する限られた不適当な定義から必ずしも生ずるものではなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...会田がかつて浅草観音に奉納した算額中に不適当な個所があるから...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...この不適当な選挙方法の欠陥のあらわれのように語られた...
宮本百合子 「一票の教訓」
...早川の鮎はその代り鮓に不適当です...
村井弦斎 「食道楽」
...家風のきびしい家には不適当な人であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...結婚をするにも甚だしく不適当であるという理由に帰する外はありません...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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