...循環系の不調和は、様々な病気や災害を引き起こすことがあります...
...彼は唯一箇の不調和な形を具へた肉の斷片である...
石川啄木 「雲は天才である」
...私の和服がこの建物と不調和と感じない如く少しも不調和ではなくなった...
高浜虚子 「丸の内」
...不調和な二人連れの不思議な男たちの不思議な話がいまだにサセックスのあのせまい海岸附近で語り伝えられている...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...不調和を釀さぬ限り...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...不調和な醜悪となるのである...
豊島与志雄 「「自然」」
...その不調和な音が切っ立った石垣に突き当って...
夏目漱石 「坑夫」
...僕のは其不調和を外(そと)へ出(だ)した迄で...
夏目漱石 「それから」
...それは周圍の景色と餘に不調和に目立つてゐた...
「修道院の秋」
...かなり半間(はんま)で不調和のものですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それほど非芸術的であり不調和なのである...
北條民雄 「続重病室日誌」
...これは畢竟(ひっきょう)前後不調和なるがためにや候べき...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...輪廓畫に馴れたる目には沒骨畫を不調和に思ふが如き類少からず...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...なま若く不調和な高い調子になるので...
室生犀星 「幻影の都市」
...あまりにも不調和な取り合せでございましょう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...間に合わせらしい不調和な赤ネクタイを締めていながらも...
夢野久作 「女坑主」
...欧米の近代芸術は単純、無意味、不調和、もしくは突飛な線や、面や、色彩を使って、人力で表現し得べからざるものを表現すべく試みているようであるが、そのような表現法も能は到る処に試みているので、寧ろ能楽の最も得意とするところである...
夢野久作 「能とは何か」
...不調和なものではなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
...姿とはやや不調和な...
吉川英治 「剣難女難」
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