......
立原道造 「暁と夕の詩」
...味方も敵も同じように不確かなものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不確かな初春の気が空気の中や凍った樹皮の下にしみ込んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...数人の者が不確かな足取りで砂の小径をぶらついていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不確かなるものがあるのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不確かな存在に思われてならなかった...
中島敦 「狼疾記」
...面倒臭くて不確かな簪(かんざし)などを振り廻さずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そういう不確かな観察を土台にして情報を出されると...
久生十蘭 「ノア」
...「そうだっけなあ」と私はもう一度不確かなように笑いながら言った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...スワンだとか、アルベルティヌだとか、シャルリュスだとか、ヴェルデュランだとかが喋舌るとき、僕は、プルウストが喋舌るときの、喋舌らうとして唸るときの、腹の底から笑ふやうな、不確かな、引き伸ばされた聲を聽くやうな氣がする...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...女の記憶が不確かで矢張り発見されなかった...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...歴史はその拠つて立つ伝来物が不確かであると云つて...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...只天気が不確かだったので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こういう不確かな疑う余地のある事柄の上にその信仰箇条をおし立てようとするほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不確かな埋めあわせなどを約束してわたしを苦しめ悩ますことがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あんなにこみいった・あんなに細かで不確かな・事柄において...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この歸還の不確かな...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...宛も不注意な手で描かれた不確かな意匠かなにかのやうに...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索