...余儀なく不破をひっかつぐようにしてハシゴ段を降りた...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...この不破家が現在僕が居住しているところの家なのですが...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...不破と同じ布団(ふとん)に寝ました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...不破の関で鈴慕の曲を遠音に聞いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十八不破の関守氏は...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏が説いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ休養にだけいらっしゃるのですか」不破の関守氏が...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏は風呂敷包から...
中里介山 「大菩薩峠」
...青嵐と言えばわかる、その青嵐という親分にお目にかかって、この手紙を渡すのだ、委細はこれに書いてある、そうして、その親分に向って、君が途中見聞したことの一切を報告するんだ、いま言ったような百姓一揆の動静だの、役人方の鎮圧ぶりだの、見たままの人気をすっかり青嵐親分に話して聞かせろ、つまり、それだけの役目なのだ」「わかりました、よくわかりました」「わかった以上は、事はなるべく急なるを要するから、これから直ぐに出立してもらいたい」「合点でござんす」「さあ、これを持って行き給え、己(おの)れに出で、己れに帰るというやつだ」と言って、不破の関守氏は、因縁つきの胴巻を引きずり出して、そっくりがんりきに授けたものですから、またしてもがんりきをテレさせてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうするとがんりきが、「不破の旦那からお頼み申されて参りました、わっしはがんりきの百蔵というしがねえ野郎でござんす、こんた青嵐の親分さんでござんすか……」お控(ひけ)え下さいましと、本式のやくざ挨拶に居直り兼ねまじき気勢を見て、青嵐居士も全く面くらいましたが、直ちに合点して、「ははあ、青嵐は拙者に違いないが、親分ではないよ、君は何か間違いをして来たんだろう、親分でも蜂の頭でもない拙者に向って、改まった口上などは無用だ、それよりは早速、君に聞きたいことは、君が逢坂山からここまで突破して来たその途中の雲行きをひとつ、見たまま詳しく話してもらいたい、湖辺湖岸の物騒な大衆がドノ辺まで騒いで、どんな動き方をしていたか、君の見て来たままを、ここで話してもらいたい」「そいつを話して上げたいんでしてねえ、先以(まずもっ)て磨針峠(すりはりとうげ)からこの山の下三里がところまで押しかけて、そこでかたまっている一まきが、こいつが剣呑(けんのん)だということを御承知願えてえんでございます、そいつがみんな胆吹へ、胆吹へと言っていましたぜ、あの勢いじゃ、明日が日にもこちらへ押しかけて来ると見なくちゃなりませんぜ――そうですなあ、人数はざっと三千人、胆吹へ籠(こも)って旗揚げでもする意気組みで、なんでも胆吹山へ籠れ籠れと、口々に言っているのを聞いて参りましたよ、なるほど、不破の旦那がおっしゃったのはここだなと思いましたよ、あの同勢に、ここへまともに押しかけられた日にゃ、王国も御殿もあったもんじゃあござんせんぜ、それが心配になるから、不破の旦那が、青嵐の親分へ注進をするように、こちとらを見立てた眼は高いと、がんりきがはじめて感心を致しましたが、青嵐の親分と言ったのは悪うござんしたかね」がんりきの注進を聞きながら、眼は三人の青年の方を見て青嵐居士は、「それを聞いて安心した、では、事情がわかったから、諸君は出馬を見合わせてよろしい、持場へ戻ってくれ給え、別にまた仕様があるから、それまで平常通りに仕事をして、待機していてくれ給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破の関守氏に諒解があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...不破へさしかかって来る名越尾張守の軍を...
吉川英治 「私本太平記」
...その雑兵に、五、六名の部下を従えて、不破平四郎は、大股に川岸へ向って来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...(垂井(たるい)から不破(ふわ)の山間の通路を扼(やく)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...江南から不破や養老地方には...
吉川英治 「新書太閤記」
...玄蕃の勢は、庭戸(にわと)ノ浜(はま)から麓へ襲(よ)せかけ、また、一手は、不破彦三、徳山五兵衛、などの一隊、尾野路山(おのじやま)の間道をとって、山腹から迫って参りまする」守兵総員を寄せても、千人しかいない砦(とりで)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...で、一局崩(くず)れると、『不破氏』と、清右衛門が振向いた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...――と、或る日、『不破氏、ちょっと、顔を貸してくれないか』背の高い、苦み走った美男子で、身装(みなり)や動作にもそつのない武士が――御廊下の隅で出会い頭(がしら)に囁いた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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