...こんな下らない理屈はもうやめましょう...
有島武郎 「或る女」
...それ丈け申あげれば私の性質を御存じのあなたはあなたのお耳に這入つた下らないうはさを立派に否定して下さると信じます...
伊藤野枝 「私信」
...役所の方からはまだ月給が下らない...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...尤も大抵は下らない優越であるが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...下らない事ばかり考へてゐた...
種田山頭火 「行乞記」
...私たちはあまり下らないぢやありませんか...
種田山頭火 「其中日記」
...単行本の数も一位から三位とは下らない...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...そんな下らないことを彼等はしません...
豊島与志雄 「未亡人」
...新しい蒲団を三重にして、舶来の緋毛布に包まれて、熱の下らない、艶々と、紅く光る頬をした四歳になる寛之助は、睫毛も動かさないで、眠入っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...下らない茶碗なんかいじくっているもんだから」「そりゃ惜しい事をした...
夏目漱石 「虞美人草」
...一番下らないのはのんこうの茶碗であった...
夏目漱石 「行人」
...何だ下らないと云って北海道へ行って農学校へ這入(はい)ってしまった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...決して人に下らない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「それに貴方ったら下らないことを気取ってるのよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...下らないものだって言う話ですぜ」「まあいいや...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...世間で重んずるこまごました下らない規則...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...九蔵と差向いになって色々と下らない事を話合っているうちに...
夢野久作 「二重心臓」
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