...所詮支那程下らない国は何処にもあるまいと考えた...
芥川龍之介 「長江游記」
...』(三太郎と代議士)22下らない事から力を拔く――一大事にウンと力を入れるために...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...二十五は下らない樣だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二千を下らないだろう途方もない数の群れで...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...下らないといふ事を知るには歴史をやつてみるより他には仕方がない...
薄田泣菫 「茶話」
...どうして母あちやんみたいないい女があんな下らない男に惚れてるんだらう...
武田麟太郎 「一の酉」
...下らない見えを張るよりは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...寝苦しくて下らない夢ばかり...
種田山頭火 「其中日記」
...それよりもまだお前の方が一層下らない...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...他の学者乙の眼から見るとさっぱり価値のない下らないものに見えることがあり...
寺田寅彦 「学位について」
...いろんな下らないものを取り出した...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...あるものは公平に評したら下らないだろうと思う...
夏目漱石 「『東洋美術図譜』」
...娘やお月樣は綺麗過ぎたつて腹の立つものぢやねえ」「何を下らない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下らない金持根性の男だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かますがほころびてゐたし」「そんな下らない品ぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...愛想の尽きた下らない人間だと熟々(つくづく)自覚する...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...何だってこんな下らないものをこさえるんだ」さんざん小っぴどく叱られて恐れ入り...
正岡容 「小説 圓朝」
...下らない苦労だと云ってしないですむものなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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