...上一人(かみいちにん)の位を望むべからずとの天戒を定め玉い...
芥川龍之介 「るしへる」
...彼は確かに自己を愛するその法悦をしみじみと知っていた最上一人ということが出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...したがって小さい時から孤独で(父はその上一人子であった)ひとりで立っていかなければならなかったのと...
有島武郎 「私の父と母」
...この上一人前の仕事をするのは困る...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...啻に上一人に止まらず...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...父上一人の御機嫌をとるために...
直木三十五 「南国太平記」
...お上一人のお指図により...
直木三十五 「南国太平記」
...その上一人や二人の身過ぎ世過ぎは何の苦もないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...この上一人の娘と...
野村胡堂 「悪人の娘」
...その上一人つ娘(こ)を殺された悲歎に虐(しひた)げられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...もうとてもこの上一人つきりではゐられない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...この上一人のお客様も泊めることが出来ない程...
村山籌子 「川へおちた玉ねぎさん」
...生きてゐたのは竹上一人(にん)である...
森鴎外 「大塩平八郎」
...竹上一人を除く外...
森鴎外 「大塩平八郎」
...実際上一人で兼ねられるものか知らんと思う人もあるらしいが...
夢野久作 「能とは何か」
...俺達が社會生活をしてゐる以上一人にとつて幸福なことはただ一度より望まれないのだ...
横光利一 「悲しみの代價」
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