...三河島(みかはしま)へ遁(に)げのびてゐるのだといふ...
泉鏡太郎 「十六夜」
...三河島の菜漬を目笊(めざる)で買いに出るにはまだ早い...
泉鏡花 「薄紅梅」
...三河島(みかわしま)にも赤外線男が現われたと...
海野十三 「赤外線男」
...木枯に三河島菜の葉張りかな 子規という句はその光景を写生したものであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...私はあまり知人たちを見かけない千住(せんじゆ)や三河島...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...二人は三河島の方を見晴らした崖の掛茶屋の前に廻つて來た...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...そこで燒栗を買つた義男はそれを食べながら崖の下り口に立つて海のやうに闇い三河島の方を眺めてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...三河島で秘密裡に処置されて了うが...
戸坂潤 「社会時評」
...王子(わうじ)の音無川(おとなしかは)も三河島(みかはしま)の野を潤(うるほ)した其の末は山谷堀(さんやぼり)となつて同じく船を泛(うか)べる...
永井荷風 「水 附渡船」
...「親分、三河島の親分は、到頭擧げて行きましたよ」ガラツ八の八五郎は、息を切つて飛込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三河島の浅吉の監視の下にいる十五六人の人数に近づきました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前は三河島のお組の親許へ行つてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六三河島のお組の親許を訪ねて歸つた八五郎から聽くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三河島の百姓で、親孝行で評判の良い男」「それから?」「向島では三圍樣(みめぐりさま)の境内を半分借り切つてやりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四月の千住三河島(せんじゅみかわしま)の雉(きじ)御成とともに将軍鷹狩のひとつで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「橋梁架設工事」「生活の脈動」「町工場」「シベッチャの山峡」「下水工事場」「三河島町風景」「無題」などの中に...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...祖父ちゃんの下駄をそろえて三河島の伯父のところへやった...
「小祝の一家」
...地方田中から三河島...
山本笑月 「明治世相百話」
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