...三河島の菜漬を目笊(めざる)で買いに出るにはまだ早い...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そこで燒栗を買つた義男はそれを食べながら崖の下り口に立つて海のやうに闇い三河島の方を眺めてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...田園調布の町も尾久(おぐ)三河島(みかわしま)あたりの町々も震災のころにはまだ薄(すすき)の穂に西風のそよいでいた野原であった...
永井荷風 「葛飾土産」
...王子(わうじ)の音無川(おとなしかは)も三河島(みかはしま)の野を潤(うるほ)した其の末は山谷堀(さんやぼり)となつて同じく船を泛(うか)べる...
永井荷風 「水 附渡船」
...三河島火葬場へ向ふべく同勢わづか七八人でその御藏橋を渡つて行つたといふお話などは...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...田圃から三河島へ拔けようとすると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三河島のとある家...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...元は三河島の馬鹿囃子(ばかばやし)に入っていたという清吉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分、三河島の親分は、到頭擧げて行きましたよ」ガラツ八の八五郎は、息を切つて飛込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道具がなくちゃどうにもならない」「三河島の親分は?」八五郎は板の隙間(すきま)に梃を打ち込みながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「親分、三河島の親分は、とうとう挙げて行きましたよ」ガラッ八の八五郎は、息を切って飛込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そっくり跡を継いでうまい汁が吸えると思ったんでしょう」「そいつは三河島の兄哥(あにき)の見当違いだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三河島の母親がツイそこまで来て内証(ないしょ)でちょっと逢いたいと言っているからとおびき出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前は三河島のお組の親許へ行ってくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三河島のおびんづる野郎が來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三河島の百姓で、親孝行で評判の良い男」「それから?」「向島では三圍樣(みめぐりさま)の境内を半分借り切つてやりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地方田中から三河島...
山本笑月 「明治世相百話」
...三河島を過ぎ、荒川を渡る頃から漸く落ち着いた、東京を離れて行く氣持になつた...
若山牧水 「水郷めぐり」
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