...三井寺には、利仁の懇意にしてゐる僧がある...
芥川龍之介 「芋粥」
...三井寺(ゐでら)では汽車の都合があるからといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...阿波鳴門順礼歌(あはのなるとじゅんれいうた)ふる里(さと)をはる/″\こヽに紀三井寺(きみいでら)花(はな)の都(みやこ)も近(ちか)くなるらん「お鶴(つる)は死(しな)ないんですねえ...
竹久夢二 「桜さく島」
...もしも映画のトリックによって一人の男が三井寺(みいでら)の鐘を引きちぎって軽々と片手でさし上げれば...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...一つには三井寺参詣と八景遊覧のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...急に闇が迫って――おりからゴーンと三井寺の鐘...
中里介山 「大菩薩峠」
...三井寺が濟むと本堂一杯であつた見物が一齊にわあ/\と騷がしくなつた...
長塚節 「佐渡が島」
...叡山(えいざん)・三井寺(みいでら)等の古史に徴して知るべし...
福沢諭吉 「徳育如何」
...法師悦んでかの鐘を売り三井寺に釣る...
南方熊楠 「十二支考」
...隅田川・桜川・柏崎(かしわざき)・三井寺(みいでら)等の十数篇の謡曲を始めとして...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...背後の敵の三井寺(みいでら)も眼中に入れる要はないのであった――...
横光利一 「比叡」
...すでに三井寺から敗れ落ちて来た衆徒やら細川兵は...
吉川英治 「私本太平記」
...三井寺の崩れの中へ...
吉川英治 「私本太平記」
...――光秀を呼べッ」叡山(えいざん)三井寺(みいでら)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉は数日三井寺からうごかなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...三井寺のことである...
吉川英治 「新書太閤記」
...三井寺(みいでら)法師の一類をかたらって...
吉川英治 「親鸞」
...三井寺から大津へ抜けて見ましょう」独(ひと)り語(ごと)に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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