...それから深呼吸を三つ四つした...
海野十三 「金属人間」
...出来合いの見すぼらしい花を三つ四つつけて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...三つ四つと貯蔵した...
太宰治 「十五年間」
...米 一升二合朝月暈をきてゐる今日は逢へる朝風へ蝉の子見えなくなつた朝月にしたしく水車ならべてふむ・水が米つく青葉ふかくもアンテナ夾竹桃赤く女はみごもつてゐた合歓の花おもひでが夢のやうに・柳があつて柳屋といふ涼しい風汗はしたゝる鉄鉢をさゝげ見まはせば山苺の三つ四つはあり・鉄鉢の暑さをいたゞく・蜩よ...
種田山頭火 「行乞記」
...孤立した拍手が三つ四つ起こった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...……」見慣れぬ殼をかぶつたちつぽけな宿借(やどかり)が三つ四つ私の足許近く迄やつて來たが...
中島敦 「環礁」
...余が三つ四つ買うてやつたら膝の上で跳ね上りながら悦んだ...
長塚節 「佐渡が島」
...なあ」婆(ばあ)さん等(ら)は頗(すこぶ)る慌(あわ)てたやうに手(て)もと忙(せは)しく三つ四つの風呂敷包(ふろしきづゝみ)をそつと佛壇(ぶつだん)へ隱(かく)した...
長塚節 「土」
...三つ四つや五つ六つうち...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...石垣は手に従って二つ三つ四つ...
野村胡堂 「古城の真昼」
...財布に四文錢が三つ四つ入つて居ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...玩具のやうな純銀の化粧道具が三つ四つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中に入つてゐる一朱銀(しゆぎん)が三つ四つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三つ四つ年下らしく見える...
原民喜 「四月五日」
...ピシピシと三つ四つ鞭をくれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...学校の田のなかにはきっとひばりの巣(す)が三つ四つある...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...見たまへあんなに累累としてゐた星族がもういまでは頂の方に三つ四つしかないせつかくのものをあんなに女らが実(な)つて照るのを待つたものを!しかし柿自身だつてどうにもならないらしいましておれなぞそばへ寄つて惜(おし)んでもさてそれもどうにもならないことだ...
室生犀星 「忘春詩集」
...お蝶はその三つ四つのまたたきのなかに...
吉川英治 「江戸三国志」
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観音寺 天網恢々疎にして漏らさず 不都合がない
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