...三たび博士の名をよびました...
海野十三 「怪塔王」
...三たび歎かして詔りたまひしく...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...船が三たびも覆(くつがえ)りかけたのである...
太宰治 「地球図」
...お玉は三たびここで奇異なる感に打たれたのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...御行(おぎょう)の松を楯に三たびばかりめぐりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...そればっかり心配になって仕方がありません」「へえ――驚きましたね」北原賢次は三たび手放しで...
中里介山 「大菩薩峠」
...三たびその面を摺(す)りつけました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一時間と経(た)たぬうちに三たび鋭どい曲折を描いた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...アキリスも三たびトロイの城壁をめぐってその後(あと)を追いかけた...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...……ウィリアムは手に下げたるクララの金毛を三たび盾に向って振りながら「盾! 最後の望は幻影(まぼろし)の盾にある」と叫んだ...
夏目漱石 「幻影の盾」
...家へ向う)第五場 三たび三蔵の家太郎吉を庇いつつおきぬは...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...T村を三たび訪れた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...三たび王后となり...
南方熊楠 「十二支考」
...」三たび師を更(か)へたのであらうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...女が三たびあざやかに笑った...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...三たび盗みだしたろうか...
山本周五郎 「さぶ」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...さきに、顕家と別れて、この吉野へ来ておられた義良(よしなが)親王は、そのため三たび、陸奥(みちのく)の任へ就いて赴(ゆ)くことになった...
吉川英治 「私本太平記」
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