...彼女との会話が尽きたら、一言もない時間が流れた...
...講演中の演者が急に話を中断して、会場に一言もない静寂が広がった...
...あの人は普段から一言もないので、話しかけづらい...
...注意書きを見ても、一言もないので何が問題かわからない...
...ミーティング中には、一言もないと誤解されないように、積極的に発言するようにしている...
...自分はこの點に於いては自分の鈍感を恥づる外に一言もないことを覺える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...平らかなりえない心持ちの動くべきではないかとの氏の詰問には一言もない...
有島武郎 「片信」
...何物ぢやか分るものか!」「さう考へりやア一言もない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これにはさすがの杉田二等水兵も一言もない...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そういわれると、私は一言もない...
海野十三 「人造人間の秘密」
...僕が無神経に五十銭玉で四十三銭の釣銭を強要したなら、一言もない...
辰野九紫 「青バスの女」
...何と言われても一言もない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...正に一言もない態(てい)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まさに一言もない姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まさに一言もないところだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは一言もない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...だいこんの馬鹿」これをいわれると一言もない...
久生十蘭 「だいこん」
...若しそれで君が我輩の忠告を怒(いか)るのならば、我輩一言もない、謹(つつしん)で罪を謝そう...
二葉亭四迷 「浮雲」
...」「さう云はれゝば一言もないが……」閑吉は厭に神妙にがつくりとして...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...それを言われちゃ、一言もない...
三好十郎 「好日」
...私といえども一言もないが...
柳田国男 「故郷七十年」
...半端な唄はうたうな」繁次は一言もない...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...そうあっさりふみきれるものじゃありませんわ」「そんなふうに云われると一言もないけれど...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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