...彼は一点張りで、自分の意見を譲らない...
...交渉の末に、彼が一点張りすることで納得させることができた...
...一点張りすることで、彼女との関係が壊れてしまった...
...一点張りの姿勢で問題を解決することは困難だ...
...一点張りしなければ、自分の主張が通らないこともある...
...この上もない御老人の御名誉といふものですから……」属官は何でも彼(か)でも名誉の一点張りで押しつけようとする積りらしかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...ゲエテ一点張りである...
太宰治 「愛と美について」
...お山に登るのッ」の一点張りだ...
田中英光 「箱根の山」
...―――私は実利一点張りで...
谷崎潤一郎 「鍵」
...事によるとデパートのはやる理由のことごとくが必ずしも便利重宝一点張りのものでもないかもしれない...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...「御紹介のないお客様は」の一点張りで...
中里介山 「大菩薩峠」
...茂助は四十年も勤め上げた商売一点張りの老人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな洋服一点張りで...
牧野信一 「小川の流れ」
...映画でも駄作ほど恋愛一点張りになるのであるが...
宮本百合子 「映画の恋愛」
...世界中の動力を蓄電池の一点張りにするてんで...
夢野久作 「難船小僧」
...こうした正札一点張りの店で買ったり喰ったりしたあと...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その上に相手は個人主義一点張りの支那人と来ているんですから...
夢野久作 「狂人は笑う」
...いや……お手柄じゃったお手柄じゃった……」「まことにお手際で御座いました」「ハハハ……平馬殿はこう見えても武辺一点張りの男じゃからのう……」二人は口を極めて平馬を賞め上げながら盆(さかずき)を重ねた...
夢野久作 「斬られたさに」
...最早貞操一点張りを以て女を責めるに忍びないはずである...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...もし織田勢が攻め入って来たらその時はまたそれに応じた策をとればよい」などという依然たる旧態(きゅうたい)の保守一点張りな老臣組もあったが...
吉川英治 「黒田如水」
...なかなか武力と正義の信条一点張りで...
吉川英治 「三国志」
...こっちはただもう御尤の一点張りで...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...自分の嫌いを一点張りに云って迫った...
吉川英治 「日本名婦伝」
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