...たいていは錦絵の方が肉筆よりも一段上だと思われました...
上村松園 「浮世絵画家の肉筆」
...あとから落ちてくる「光る円筒」は垣みたいなものの一段上に規則正しく並びだした...
海野十三 「三十年後の世界」
...一種新鮮な風味を加えて餡パンよりは一段上がったものになるなと考えたのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...かえって一段上のつとめをすることがあるのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何故もう一段上にあがつて...
田山録弥 「エンジンの響」
...愛はまだその一段上に位置して...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...これらの方則が蓄積すれば更に一段上層の概括が起る...
寺田寅彦 「物質とエネルギー」
...「もう一段上等のやつを奮發してくださいよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...一段上の太々しいところを具えていました...
豊島与志雄 「水甕」
...彼はその力の無いために困っているから助けてやる──つまり私が一段上位にいて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...一段一段上に上つて行くことが寒子には切なかつた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...作家よりも一段上座(じょうざ)に坐り込んで...
二葉亭四迷 「平凡」
...御身分から申しても宮様が一段上の方なのですもの」などと姫君に語りながらも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今一段上の御身分という思いなしからでしょうか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その為(た)めに普通教育より一段上の教育を受けさせて置こうとした...
森鴎外 「かのように」
...その一段上の雑木の中に在るタッタ三室(ま)しかない現在の離家(はなれ)に移り住むようになった...
夢野久作 「巡査辞職」
...自分が人間とは一段上の全く別な生物になれるやうな氣持ちがした...
横光利一 「悲しみの代價」
...クラカは外来人が何か一段上の生物であるに相違ないと考え...
和辻哲郎 「鎖国」
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