...先ず藁を一握り取り上げ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一握りの菓子をとって...
伊藤左千夫 「落穂」
...一握りの灰を撒いたくらゐの汚点を認めて...
太宰治 「お伽草紙」
...中には一握り位ある女の髪の毛を円(まる)くして入れてあった...
田中貢太郎 「一握の髪の毛」
...その米を一握りほど粥にして食べた...
種田山頭火 「其中日記」
...晩食は一握りの米をお粥にしてすました...
種田山頭火 「其中日記」
...一握りの草をつかんだと思ったら...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...一握りばかりの豌豆(えんどう)がこぼれている...
寺田寅彦 「鑢屑」
...一握りのえんどうを際限もなく手から手へ移していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あたかも一握りの黄金を握りしめてる吝嗇(りんしょく)家のように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...突然の風に一握りのほこりがまい上がるように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...たった一握りの白い握り飯が食べたいのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一握りの無学労務者などひるまない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あとの二人はすぐ了解するぜ」メイフィールドがソブリン金貨を一握り渡すと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼は更に一握りの枯れ枝を投げ入れた...
本庄陸男 「石狩川」
...一握りの灰・一つの影・一つの噂とならん...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまでこそ、この家も、能登(のと)七尾(ななお)に一城、この府中に一城、父子両方で二十二万石の雄藩をなしているが、清洲時代の貧乏は、隣の藤吉郎の家にも負けないくるしさで、米の一升借りはおろか、塩の一握りや、一夕(いっせき)の燈(とも)し油(ゆ)さえ、あったりなかったりで、(おや、今夜は明りがついておるぞ)と、隣家の富有な日が、すぐそれでも分るくらいな時もあった家である...
吉川英治 「新書太閤記」
...都合唯だ七軒の家が一握りの狭い処に建って...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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