...しかしあの発作(ほっさ)以後ますますヒステリックに根性(こんじょう)のひねくれてしまった葉子は...
有島武郎 「或る女」
...この部屋へ入ったことはございませんです」ヒステリックな声で...
海野十三 「地獄の使者」
...天井あおいでヒステリックな金切声たてて笑いこけていた...
太宰治 「火の鳥」
...ヒステリックなものであるくせに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...彼のヒステリックな言動や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ヒステリックな蒼白い笑顔を...
徳田秋声 「あらくれ」
...昨夜葉子は一時ひどくヒステリックになって...
徳田秋声 「仮装人物」
...なんとなくヒステリックなものが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...多分にヒステリックだ...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...子供っぽいヒステリックな拗(す)ねたものとなり...
中島敦 「光と風と夢」
...ヒステリックになっている様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四十五六の青黒く痩せた顔、眼はカッと宙を睨(にら)んで、頬から額(ひたい)に化石した苦悩の皺(しわ)、眼鼻立は立派で、決して醜い方ではありませんが、ヒステリックで、陰惨(いんさん)で、偏執狂(へんしゅうきょう)などによくある、歪(ゆが)んだ顔からくる不気味さは、二度と見る勇気がなくなります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さうして今の蓄音機の音のやうにヒステリックな調子で...
牧野信一 「熱海へ」
...けんだかなヒステリックな女の声)浜子 石川さん...
三好十郎 「樹氷」
...双葉のヒステリックな声で...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...妻はヒステリックに笑いだした...
山川方夫 「あるドライブ」
...この神経をずたずたにされたような叫びはヒステリックな谺を返しつつ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...ヒステリックな迫害によって...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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