...少(わか)いのは時々(よりより)に髪が違う...
泉鏡花 「霰ふる」
...遂に自分自身よりより多く憫れなものを知らなかつた...
鈴木三重吉 「金魚」
...わたしはウォールデンのそばに住んでいるよりより近く神と天国に近づくことはできない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...どうしたら宣(よ)かろうかとよりより協議するような有様であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...よりより師匠へ縁談のことについて相談をしておられました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...明日は今日よりよりよい生活でなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...申すではないか」「よりより聞いておりますが――」「何んと思うな?」「浪人共の...
直木三十五 「南国太平記」
...よりより集まっておるとのことにござります」「誰々じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...糸切糸切虫にどの糸切らせうほぐれた糸をよりより切らせう糸切虫は赤い糸切つた小さな口でぽきんと切つた...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...「世間でよりより噂さにのぼつてることを聞かねえだかね?」と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...上ではよりより詮議の最中――此の事を聞いた時拙者は其方(そなた)を思い出した...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...よりよりわしの筮竹(ぜいちく)をたのみにして駆けつけてまいるが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...よりより性理の旨を尋ねければ...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...よりより協議の最中らしく興奮した面だったが...
横光利一 「旅愁」
...その応(こた)えよりより早く...
吉川英治 「私本太平記」
...寄々(よりより)...
吉川英治 「新書太閤記」
...寄々(よりより)に恨み合い...
吉川英治 「新書太閤記」
...寄々(よりより)に云う...
吉川英治 「源頼朝」
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