...よそ目に見るとも胸おどりしそうなこの風情(ふぜい)を...
伊藤左千夫 「春の潮」
...よそ目に見るほど泣いてばかりはいない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...よそ目にも見ゆる也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...そうしてよそ目には気抜けのしたもののように呆然(ぼんやり)として自分一人のことに思い耽(ふけ)っていた...
近松秋江 「うつり香」
...よそ目には誰一人として...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そしてよそ目にはせつなそうなものである...
中勘助 「妹の死」
...よそ目にはずいぶんおかしいが...
中里介山 「大菩薩峠」
...よそ目には案じられるほど...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...よそ目には、無分別な――と思うほど、激しく叩く...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...よそ目に見える彼は...
夏目漱石 「明暗」
...よそ目には一列一体...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中を通つたら涼しさうに思へる深い森林をよそ目に見ながら...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...よそ目にもわかるほど嫌な顔をしたが...
久生十蘭 「蝶の絵」
...よそ目には意地悪く見えるような表情を口端に漂(ただよ)わせた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...婿取はよそ目にはいゝやうだけれども人一倍辛い...
水野仙子 「四十餘日」
...よそ目にもはらはらするわ...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...よそ目にも誠にたのしいものであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...新田ノ庄ほど富有(ふゆう)な所はないとみないっておる」「よそ目には...
吉川英治 「私本太平記」
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