...内のはいっこくで、気が強いんでござんすから、知らない方をこうやって、また間違いにでもなると不可(いけ)ません、ようござんすか...
泉鏡花 「海異記」
...「さあ、もう、ようござんすよ...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...「まあようござんす...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...第一殿下が、そんな母屋(おもや)の二階へなんぞ、お上りになられるわけがないと言ってられるのですがね、ロヴィーサさん、何かあなたの思い違いじゃないのでしょうかね?」「でもわたくし、確かにお眼にかかったんですから、思い違いじゃございませんです」「では、ようござんす、ちょっとそこにいて下さい、オーゲ、大奥様をお呼びして頂戴」と嬢は、オーゲを顧みる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ようござんすか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「何でもようござんす...
豊島与志雄 「変な男」
...ようござんす...
直木三十五 「南国太平記」
...それでようござんすかエ」船頭はこう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...やっぱり一人がようござんすよ」「うむ――そうだなあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...淋しいです」「淋しいのがようござんすよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...伝授にしてからが、素手(すで)じゃあ息が合いませんから、何ぞ賭(か)けやしょう、コマを売りやすから、張ってごらんなさい」「コマというのは何だ」「コマ札というやつがあって、貸元からそれを買って張るのが定法(じょうほう)なんでげすが、そういうことはこの場では行われませんから、まあ、ようござんす、何ぞおかけなさい」「よし、何ぞ無いかな」と言って関守氏は――あたりを見廻す途端に裏小屋で、烈しく吠え出したのは、例の電光石火のデン公に相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...今のうちいゝ座敷をおとんなすつた方がようござんすぜ」と番頭は注意してくれた...
長塚節 「隣室の客」
...強(た)って用があるのならようござんす...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...「ようござんす」...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...始末してしまった方がようござんす...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いいえそんな物はようござんすよ...
山本周五郎 「七日七夜」
...そう仰っしゃればようござんす」「それだけでよいのか」「ええ」「たったそれだけで...
吉川英治 「親鸞」
...その末になった後にでようござんすから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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