...君の所謂「周圍に對して敏感な性質」が混入するやうになるのはやむを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...まことに不本意ではあるがやむを得ない次第であります...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...小さくなるのはやむを得ない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ここまで持って来て置くのもやむを得ないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...やむを得ないには得ない場合なんでしょうけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...唖然(あぜん)として一時沈黙することのやむを得ない事態に至りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのほとんど全部を脱線として認められてもやむを得ないものがあるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...寒ければやむを得ない...
夏目漱石 「門」
...ヘンデルやハイドンの故智に倣(なら)って英国に安住の地を見出(みいだ)そうとしたのもまたやむを得ないことである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...妹が死刑を宣告されるのをやむを得ないことと考えた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...役儀とおっしゃるならやむを得ない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...やむを得ないことですわ...
久生十蘭 「魔都」
...恐ろしい人心の腐敗をまねくのもやむを得ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...出来不出来はやむを得ないのですが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...――よほどやむを得ない事情があって...
山本周五郎 「菊千代抄」
...やむを得ない行事のほかは奥へはゆかなかった...
山本周五郎 「桑の木物語」
...いかにやむを得ないか...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これは人としてやむを得ないことである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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