...どうしてやすやすと認められよう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...それで命は彼からやすやすと離れていくのだ...
有島武郎 「星座」
...残酷な敵がそうやすやす捕虜(とりこ)を返す法はない...
泉鏡花 「海城発電」
...この奇利を易々(やすやす)と攫(つか)んだ椿岳の奇才は天晴(あっぱれ)伊藤八兵衛の弟たるに恥じなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...あの重い大金庫がそうやすやすと動くはずがないんです...
海野十三 「四次元漂流」
...さすがは空中サーカスの名人たち、まるでサルのように、やすやすと、丸太をのぼり、天井のぶらんこ台にたどりつきました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...やすやすと逮捕なすった方ですからねえ...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...私だって意味の判然しないことでそうやすやすと追っぱらわれるのは業腹(ごうはら)だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...どこからでもやすやすと脱け出せるなんてことはない...
久生十蘭 「魔都」
...この男は決してそんなにやすやす...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...書物はそういう物思いからやすやすとわたしを救い出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私は易々(やすやす)と驚くべき図録を編輯(へんしゅう)することが出来るでしょう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どうしてこんな六波羅密牒がやすやす手に入ったかなどの...
吉川英治 「私本太平記」
...なかなか易々(やすやす)とは一致をみないままに...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵をやすやす歩かせる程...
吉川英治 「新書太閤記」
...この吉良家の内の大工図面――もしそれが易々(やすやす)と手に入ったら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...易々(やすやす)と...
吉川英治 「親鸞」
...その死骸からやすやすと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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