...戸は音も立てずにやすやすとあいた...
有島武郎 「或る女」
...三人はポルタ・ヌオバの門番に賂(まいない)して易々(やすやす)と門を出た...
有島武郎 「クララの出家」
...やすやすとこの部屋へ...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...新たに親王殿下をやすやすとご分娩(ぶんべん)あそばされました...
田山花袋 「田舎教師」
...そうやすやすと連盟員になんてなれるわけないってね...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...やすやすとその決定を承知しようとしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やすやすと抜けられる」「七日は永いなあ」「ナニ...
中里介山 「大菩薩峠」
...二重の締りを易々(やすやす)と開け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女一人斬って三百両という大金を奪ったのは放っておけない」「何を見張るんで? 親分」「三百両の金を易々(やすやす)と盗(と)った手際は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなにやすやすと出てくるのか...
久生十蘭 「雲の小径」
...この男は決してそんなにやすやす...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...やすやすと眠らせて上げてえと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そうやすやすと人のいうなりにはならないであろう*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに易々(やすやす)と美しさが現れるのに不思議はない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...どんな凡夫も易々(やすやす)と港に着けるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...やすやすと袁紹のところまで行くことができよう」「なるほど...
吉川英治 「三国志」
...おそらく周都督のお手にはやすやすと落ちないのではないかと案じられますが」周瑜は...
吉川英治 「三国志」
...将門が、まだ、都におるうちに、幾たびか、お許に、密書が行っていたであろうが……あれが、郷里へ無事に帰って来ては、かならず後に禍いをなすにちがいないから、何とか、手段をめぐらして、在京中に、将門を殺(あや)めてしまうように……と」「それは、老父からもいわれていたし、たしか一、二度、あなたのお手紙にもありましたが、都のうちでは、そうやすやすと、彼を殺すような機会などはあるものではありません...
吉川英治 「平の将門」
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