...もはや彼は亡(な)くなってこの世にいないのだから...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...やめもしないかわりに音も聞かせないというのはもはや実業の域を脱している...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...先生の御命もはや長いことはないと口にいいつつ...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...いっこくもはやく引きあげ作業をしなければなりません...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...もはやその人はその事業の過半は成し得たも同じだといわれているが...
大隈重信 「現代学生立身方法」
...もはや手おくれになってしまっているのではあるまいかとさえ思われ...
太宰治 「薄明」
...もはやかれはこの世にゐないといふことを耳にした時の驚きと悲しみ――否それよりもその輝かしかつた恋を...
田山録弥 「百合子」
...もはや困ることはありますまい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...生命という現象の――これはもはや個体ではなかった(前を見よ)――所有者となる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...もはやこうした実在する道徳を云い現わすものではない...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...もはや自分自身を信じられなくなる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...)――芸術ももはや愛と同じく虚偽なものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...九十七 もはや非常手段に依(よ)る外はその精力を回復する道が無い...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...そして彼はもはや夜だけしか遊ばうとしなかつた...
堀辰雄 「羽ばたき」
...もはや一刻の猶予もならぬ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...最早(もはや)大願成就……金比羅(こんぴら)様に願ほどきをしてもよかろう……と思ったのが豈計(あにはか)らんやの油断大敵だった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...和子もはや十一です...
吉川英治 「私本太平記」
...きさまもはやくりっぱな侍になり...
吉川英治 「神州天馬侠」
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