...どう見直して見てもはっきりした事はもどかしいほどわからなかった...
有島武郎 「或る女」
...これにつけかれにつけもどかしい事ばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...いらいらしかけていた神経のもどかしい感じがさらにつのるのを覚えた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...もどかしい言葉なのか...
太宰治 「古典風」
...もどかしいものか...
太宰治 「水仙」
...がんりきとしては、国境を出てもやっぱり変装は改めず、ただ、もどかしいのは、のろまのために足の調子を合わせてやらねばならないことで、それでも二人はこうして、ついに美濃の国、垂井(たるい)の宿(しゅく)まで無事に来てしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...もどかしい気持ちが糸のやうにもつれ...
林芙美子 「浮雲」
...そう言った私のもどかしい気持さながらであったからだ...
堀辰雄 「美しい村」
...その恢復へのもどかしいような一歩一歩は...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...お前が滿足するまでお前を愛して行く! 時にはもどかしいやうな事があるかも知れないけれど...
水野仙子 「道」
...耕一などはあんまりもどかしいもんですから空へ向いて...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...私は少しもどかしい...
三好達治 「霾」
...もどかしい苦悶(くもん)を感じながら眼をさました...
山本周五郎 「さぶ」
...むやみに切ないようなもどかしいような気持で...
山本周五郎 「寒橋」
...もどかしいような顔もしなかったし...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...それを待つのももどかしいと思ったか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...自分で自分がもどかしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...老来なおさらもどかしい幼稚が失せないのに当惑している...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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