...そのまん丸い頬を弾いてみた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...チョコレート色のまん丸い球がおさまっていた...
海野十三 「恐竜島」
...非常に小さいまん丸い鉄の球になっている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...そんな異形(いぎょう)が救われるのは大きなまん丸い黒眼...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...大きなまん丸い黒眼が激しく威嚇し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...四つ指鉱山はどうなるのかな」ザリの大きなまん丸い目がギラリ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その単に飽くまでも生真面目さうに一方ばかりを睨んだまん丸い眼玉...
牧野信一 「熱海線私語」
...木兎は岡の真向きの籠の中でまん丸い眼玉を空しく光らせてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...あの山男はあんなまん丸いものをもとの通りに生かすつもりか知らん」と...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...今太郎君は厚い丈夫な潜水服を着て、まん丸い、ボールのやうな潜水兜(かぶと)をかぶり、足には何キログラムといふ重い鉛の底のついた靴(くつ)をはき、お父さんと一緒に、舷(ふなべり)の梯子(はしご)を下りて、海へ潜りました...
宮原晃一郎 「動く海底」
...血の網に包まれたような白いまん丸いお乳の片っ方が見えましたけれども...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...東の山からまん丸いお月様が出て来ました...
夢野久作 「オシャベリ姫」
...頭のまん丸いホンダワラのような楕円形をした……その根元の縊(くく)れたところから細い紐(ひも)で海底に繋がっている...
夢野久作 「怪夢」
...まん丸い顔の下に今一つ丸まっちい腮(あご)が重なっていた...
夢野久作 「鉄鎚」
...それは新しいガーゼを巻き付けた眼鏡型の柄(え)の処から、薄っペラになった尖端(せんたん)まで一直線に、剣(つるぎ)のように細くなっている、非常に鋭利なものであったが、その鋏を二三度開いたり、閉じたりして切れ味を考えると間もなく、未亡人の胸に捲き付けた夥(おびただ)しい繃帯を、容赦なくブスブスと切り開いて、先ず右の方の大きな、まん丸い乳房を、青白い光線の下に曝(さら)し出した...
夢野久作 「一足お先に」
...間もなく東の方からまん丸いお月様がのぼって来ましたので...
夢野久作 「奇妙な遠眼鏡」
...なまめかしい紅色の西瓜のようなまん丸い提灯を艫につけたボートが...
横光利一 「旅愁」
...湖に浮んでいる紅のまん丸い提灯の色が...
横光利一 「旅愁」
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