例文・使い方一覧でみる「まんざら」の意味
スポンサーリンク...登場人物を知りし上はまんざら盲人の垣覗きにもあらず... 
芥川龍之介 「北京日記抄」
...そのお蔭で万更（まんざら）な物ぢや無からうといふので...
薄田泣菫 「贋物」
...まんざら嘘（うそ）で無かった...
太宰治 「グッド・バイ」
...陛下崩御――其れは御重態（ごじゅうたい）の報伝わって以来万更（まんざら）思い掛けぬ事ではなかったが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まんざらではあるまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...まんざら棄（す）てたものではない...
中島敦 「弟子」
...できさえすれば退却も満更（まんざら）でない...
夏目漱石 「自転車日記」
...人品骨格満更（まんざら）の乞食とも思えませんが...
野村胡堂 「悪人の娘」
...満更（まんざら）知らねえ顔でもない兄哥に恥を掻かせるでもないと思ってね」「えッ」嫌な事を言い残して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...満更（まんざら）考えたことがないではございませんが――...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...満更（まんざら）悪い心持じゃなかったでしょう」「お前は」「良いような悪いような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まんざら根拠のなくもない危惧の念をすら懐いたほどであった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...然し、まんざら、酒飲み必ずしも、甘いものが嫌いとは限らない証拠に、料理屋などでも、一と通り料理の出た後に、饅頭なぞの、菓子を出すではないか...
古川緑波 「甘話休題」
...もしやという希望も万更（まんざら）もたないわけではおありなさらなかったでしょうし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「旦那Ｔ「神信心って奴もやって見るとまんざら悪かァ御座んせんね」と言って「急ぎやすから御免なせえ」と其の儘スタスタと去る...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...まんざら嘘でもないようだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...まんざら嘘じゃなかったんですな...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...まんざら、縁のない仲でもなかった」「巧く言やがる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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