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饗庭篁村 「木曾道中記」
...まばらにさし代えた屋根板と...
有島武郎 「或る女」
...その群がだん/\まばらになつて来て...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...別にあとがまばらになったようにも見えないとこういう句意であってこれを俗語に訳してみると「……跡が格別まばらでもありませんでした」というくらいの意味であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...魚の脊中もだんだんまばらになつて來たでせう...
太宰治 「お伽草紙」
...長屋は追々まばらになつて...
永井荷風 「里の今昔」
...古い枝は葉も短くまばらに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...弁慶橋(べんけいばし)で乗り換(か)えてからは、人もまばらに、雨も小降(こぶ)りになつた...
夏目漱石 「それから」
...まばらに並んでる家々は...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...その昔美しかつた頭髪はまばらに抜け...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...――まばらに人が降りて...
牧野信一 「ゾイラス」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...まばらに往来する人たちが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まばらになつてゐて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...広い会場は人影もまばらになっていたし...
吉川英治 「押入れ随筆」
...夕顔の花のまばらに白い籬(まがき)の外の暗がりで...
吉川英治 「新書太閤記」
...四条の河原近くには人家の灯もまばらに見えるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...門前町があるし――まばらに散ってはいるが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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