...しかしあとからまたぞろぞろとはいだしてきて...
海野十三 「雪魔」
...またぞろシャツ一枚で海へ出かけるという訳さ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...一服する間もなく又候(またぞろ)夜なべに取り掛かるという始末であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ただまたぞろ四つ目の函が出てくるのではあるまいか! と一同ウンザリして顔を差し伸べたことであったが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そこを過ぎるとまたぞろ急湍(きゅうたん)の速さとなる...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...「これはいかん! しまったことをした! これはいかん!」またぞろ刀の柄頭(つかがしら)をおさえながら...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...またぞろ百五十万両もかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...頼みに思うその大船がまたぞろ舵を折って流れだすという...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...散らばつてゐた家の者はまたぞろ/\出て來て一ところ/\に集つた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...それゆえ、現朝廷の内々のおぼしめしを伺うても、またぞろ、承久の轍(てつ)を踏んではと、俄に起ちもせぬのではなかろうか」「いや、逆です」俊基は、口をにごさない...
吉川英治 「私本太平記」
...またぞろ、不測な出来事によって、去年のような延々を見ぬうちにというお考えかと思われる」「高氏はいつでもかまいません...
吉川英治 「私本太平記」
...「またぞろ、楠木の詭計(きけい)かもしれませぬぞ」さきの隅田、高橋の例もある...
吉川英治 「私本太平記」
...あれはまたぞろ正季が...
吉川英治 「私本太平記」
...またぞろ髪を伸ばせばよいとの...
吉川英治 「私本太平記」
...またぞろ重大な過誤とはなった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここを何と思う」するとまたぞろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...またぞろ、梁山泊の内では、「すわ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこでまたぞろ、「あんな人物がじっさいいたのか」と、よく史実を訊かれるが、金売り吉次は、牛若伝説の人物で、読者も知っている通りである...
吉川英治 「随筆 新平家」
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