...」権助(ごんすけ)はほくほく喜びながら...
芥川龍之介 「仙人」
...みんなほくほくだ...
海野十三 「一坪館」
...あちらの障子の方に臥(ね)てゐた老人はいかにもほくほくとして...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...ほくほくだろうが...
太宰治 「天狗」
...もう一部屋ふさがったようにほくほくもので引き取って行った...
谷譲次 「踊る地平線」
...前を見ればジヤルルック君は土耳其(とるこ)帽の上に白手巾(しろはんけち)を被り、棒縞の白地(筒袖にして裾の二方を五寸ばかり開く)に五寸幅の猩々緋(しやう/″\ひ)の帯して栗毛を歩ませ、後を顧みれば馬士(まご)のイブラヒム君土耳其帽を横ちよにかぶり、真黒く焼けし顔を日に曝し、荷物の上に両足投げ出して、ほくほく歩ます...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...ほくほくと伊勢参りなんぞと洒落(しゃれ)込んだのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほくほくとこの柏原の宿はずれを歩いている途端に...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほくほくするのが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...ほくほくもので悦に入りをつただが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...市長も議員も ほくほく顔で...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...初めはほくほくとつまらないお世辭などを言ひながら手酌をやつてゐた父親は...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...腕(うで)を組んでほくほくしながら...
宮沢賢治 「貝の火」
...九時半迄にはねてしまおうとほくほくして居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼は、ほくほく顔して、歩きながらも独りで悦に入っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...張蘊はほくほく顔だった...
吉川英治 「三国志」
...匹夫(ひっぷ)がほくほくした時のような体(てい)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...心からほくほくしたが...
吉川英治 「源頼朝」
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