...兄夫婦は稲の出来ばえにほくほくして...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...あちらの障子の方に臥(ね)てゐた老人はいかにもほくほくとして...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...自分が毎晩ポケットからほくほくもので引っぱり出す例のお札のことを思い出し...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...政治は馬上提灯の覚束(おぼつか)ないあかりにほくほく瘠馬(やせうま)を歩ませて行くというのが古来の通則である...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...あとにひとり王侯の富を得たきもちでほくほくしながら鰹節をかいてつゆをつくり...
中勘助 「島守」
...内心ほくほくと胸算用をしながら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...ほくほくしている...
二葉亭四迷 「平凡」
...市長も議員も ほくほく顔で...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...腕(うで)を組んでほくほくしながら...
宮沢賢治 「貝の火」
...その次の日僕がまた海からやって来てほくほくしながらもう大分の早足で気象台を通りかかったらやっぱり博士と助手が二人出ていた...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...すっかり注文通りだといふやうにほくほくして...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...すつかり註文通りだといふやうにほくほくして...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...T「年は十八絶世の美人」とほくほく物で後をつける...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...」とほくほくして云った...
横光利一 「旅愁」
...ほくほくしてらっしゃるの...
横光利一 「旅愁」
...匹夫(ひっぷ)がほくほくした時のような体(てい)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...ほくほく帰られたそうな)この頃からもう...
吉川英治 「新書太閤記」
...主家の慶事にほくほくしていて...
吉川英治 「親鸞」
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