...博士もなかなかがんばり屋で、この天文台へかえって来てからは、ぶっ通しで、本を読んだり、しきりに鉛筆をはしらせて、むずかしい計算をするなど、勉強をつづけていたのであるが、その博士が、今になって、やっと新田先生の熱心さに気がついたのであった...
海野十三 「火星兵団」
...百十時間ぶっ通しにピアノを弾き続けて...
寺田寅彦 「柿の種」
...実をいうと午後四時から十時までぶっ通しに一粒えりの立派な芸術ばかりを見せられるのであったら...
寺田寅彦 「自由画稿」
...今の生徒は『徒然草(つれづれぐさ)』や『大鏡』などをぶっ通しに読まされた時代の「こく」のある退屈さを知らない代りに...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...到頭二時間と云うものぶっ通しに話された...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...幾日もぶっ通しに自分の宿の安樂椅子にのうのうと身を伸ばして...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...幾日もぶっ通しに出かけてもかまわなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一週間ぶっ通しの花のフェスティバルをする事となった...
中井正一 「地方文化運動報告」
...長い月日を前後ぶっ通しに計算して大体の上から一瞥(いちべつ)して見るとまあ比較的内発的の開化で進んで来たと云えましょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...時々大一座(おおいちざ)でもあった時に使う二階はぶっ通しの大広間で...
夏目漱石 「行人」
...偶然それが当って一年間ぶっ通しに打ち続けられたことのあるのを...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...七日ぶっ通しに呑んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三日ぐらいぶっ通しに...
吉川英治 「新書太閤記」
...ぶっ通しに起きつづけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...三日間ぶっ通しの山泊(やま)祭りの大祝宴にわきかえった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二日も三日もぶっ通して...
吉川英治 「平の将門」
...ぶっ通しに行軍しつづけた軍馬は...
吉川英治 「茶漬三略」
...その間ぶっ通しだから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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