...といいながらはいって来たひょろ長い男の顔が...
太宰治 「虚構の春」
...ひょろ長いからであろうか...
太宰治 「パンドラの匣」
...落ちかけた夕陽がひょろ長い赤松の幹に射しているのが見えた...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...背のひょろ長い黒い衣服(きもの)を着た...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...七の背のひょろ長い髪の赤茶けた碧(あお)い眼の青年...
田中貢太郎 「涼亭」
...ひょろ長い並木の影が夜の闇の中にかすかにそれと指さされる...
田山花袋 「田舎教師」
...そのひょろ長い恰好(かっこう)や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...見ても病身らしい、背のひょろ長い、そしてからだのわりに頭の小さい、いつも前かがみになって歩く男であった...
寺田寅彦 「花物語」
...撞球場なんかに不似合なロシア的な而も痩腕を変に彎曲したひょろ長い姿で...
豊島与志雄 「阿亀」
...ひょろ長い雑草が生えて風にそよいでいる...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...体のわりには妙にひょろ長い手足の先に...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...ひょろ長い雄蕊(ゆうずい)の頂きから...
夏目漱石 「それから」
...鷺のようにいやにひょろ長い首のうえにのっかっている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...頭から足のさきまで真っ赤な肩掛を着た一人のひょろ長い...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...痩せたひょろ長い躯に...
山本周五郎 「青べか物語」
...痩せてひょろ長い躯の...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...黍(きび)のひょろ長い穂に...
吉川英治 「三国志」
...その骨ばッた青面(あおづら)とひょろ長い四肢は...
吉川英治 「新・水滸伝」
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