...雨の降る日は老爺は盡日(ひねもす)圍爐裏に焚火をして...
石川啄木 「散文詩」
...ひねもすに齋(いつ)きゆくなり時のつぐのひ時はふたりをさきしかばまた償ひにかへりきて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...ひねもすこの火の馬は国土の上を走りまわり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ひねもす政党政治と競馬との紳士的討論にふけっているに相違ない...
谷譲次 「踊る地平線」
...みよ、ひねもす、この重たい密房の扉から、私の青白い病氣の肉體が、影のやうに出入し、幽靈のやうに消滅する...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...さびしや空はひねもす白金...
萩原朔太郎 「偏狂」
...終日(ひねもす)寢(ね)て居(い)ても咎(とが)むる人(ひと)は無(な)し...
樋口一葉 「われから」
...昼は終日(ひねもす)夜は終夜(よもすがら)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...昼はひねもす例のお勤をし...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...湖をとりまく山の紅葉かな中宮祠神殿の御格子おろす紅葉かな石壇や一つ/\に散紅葉引き返して日光に帰るに固(もと)より同じ道筋なれど見上げたるけしきは見下したるながめに異なり苦しんで見るは楽しんで見ると異なり朝日のいさましきは夕日のあはれなるに異なりてひねもす倦むことも知らず...
正岡子規 「日光の紅葉」
...(c)ひねもす的を射る時は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひねもす議論をたたかわしているところを見た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...春ひねもすを小机の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...ゆうべからの時雨(しぐれ)雲に、きょうは、ひねもす寒々と、雨音に暮れていたが、家の中は、もの音一つしなかった...
吉川英治 「大岡越前」
...終日(ひねもす)の舟で...
吉川英治 「私本太平記」
...終日(ひねもす)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「……頭が痛くなった」終日(ひねもす)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...――その日は終日(ひねもす)...
吉川英治 「源頼朝」
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