...寂寞として見えた――風は終日(ひねもす)無かった...
泉鏡花 「婦系図」
...ひねもす波騷ぐ岸を辿りし名殘にやと...
大町桂月 「房州紀行」
...ひねもす窓に居凭(よ)る時...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...それはいかにもひねもすといった長閑(のどか)な図...
谷譲次 「字で書いた漫画」
...ひねもす御しゅえんがござりまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ひねもす疲れて畔(あぜ)に居しに君はきやしやなる洋傘(かさ)の先もて死にたる蛙を畔に指せり...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...春としなれば山奧のふかい森の中でもくされた木株の中でもうごめくみみずのやうに私のたましひはぞくぞくとして菌(きのこ)を吹き出すたとへば毒だけ へびだけ べにひめぢのやうなものかかる菌(きのこ)の類はあやしげなる色香をはなちてひねもすさびしげに匂つてゐる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
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原民喜 「かげろふ断章」
...昼はひねもす例のお勤をし...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...「ひねもすのたりのたり」の海辺に拉し去られた快は...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
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三好達治 「一點鐘」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...ひねもす坐してわが寂しさに触れんとはせり...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...(c)ひねもす的を射る時は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...春ひねもすを小机の...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...終日(ひねもす)...
吉川英治 「新書太閤記」
...終日(ひねもす)...
吉川英治 「夏虫行燈」
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