...こわれた仏像をひと目見ると...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...これがひと目惚(ぼ)れという奴か...
高見順 「いやな感じ」
...リオンの停車場でひと目見たパリの印象がボヤボヤと崩れて...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...ひと目お姿を見たく思い...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...だれかが大急ぎで掻き廻したなということがひと目で判る...
久生十蘭 「魔都」
...ひと目見ると、彼女は彼がいないことをさとった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ひと目で裕福さと豪華さが垣間見える...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ひと目投げると対手(あいて)の足さきから頭のさきまで見とどける周到な働きと迅速な解剖的視覚をもっているのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...女は夫のすがたをひと目見るなり...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「三枚のヘビの葉」
...由吉は女中が持って入って来た黒い角壜の液体をひと目見た瞬間...
横光利一 「旅愁」
...玄徳はやがて、「実は、盧植将軍は、自分の旧師にあたるお人なので、ぜひともひと目、お別れをお告げ申したいが、なんとか許してもらえまいか」と切に頼んだ...
吉川英治 「三国志」
...それをひと目見たいのでございます」「だまれ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...兄の危篤と、知らせをうけるやいな、彼女はすぐわずかな従者をつれて危険も思わず京都を立ち、――せめて、ひと目でも、この世にあるお顔を...
吉川英治 「新書太閤記」
...早いものだの」「ひと目...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……では、病中の御息女に、ひと目、御老母を会わせてやりたいとて、わざわざこれへお越しか」ついに、彼は先の云いかねているところを、自分の方からいってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...振り向けた黄色い明りに、ひと目、対手(あいて)の影を見ると先は愕然(がくぜん)と、「オオ、関所やぶりの旅川周馬だッ」とうしろへどなった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ひと目、見せてやるわけにゆかんかなあ」将軍はふいに大きな声で人々を顧みた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...ひと目見てこれはと思うような...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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