...洒落は一廉(ひとかど)の人間のする事...
泉鏡花 「薄紅梅」
...もうひとかどおとなになった気で...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...みな一廉(ひとかど)の人物なのだ...
太宰治 「善蔵を思う」
...それでひとかどの作家であった...
太宰治 「断崖の錯覚」
...自分はさもひとかどの音楽家であるかのようにオルガンの前に立って拍子を取った...
田山花袋 「田舎教師」
...彼らが何かひとかどの分別ありげな思い入れをする瞬間である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...ひとかど物がわかった気になって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一廉(ひとかど)の彫刻家になってしまったのである...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...ひとかどの顔になっていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...平次の推理もひとかどのものはあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひとかどにやっていた...
火野葦平 「花と龍」
...やっぱりひとかどの人物だった...
火野葦平 「花と龍」
...ひとかどの紳士だからつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...今日ハムステッドにひとかどの事務所と小さな自宅を手に入れた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...右の方々には一廉(ひとかど)の識者もあるのに...
牧野富太郎 「植物記」
...その教官には一廉(ひとかど)の学者が多く...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その旦那たるにもまたちゃんとひとかどの理屈がついていた...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...みなひとかどの男...
吉川英治 「私本太平記」
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