...読本(よみほん)にかけちゃひとかど通(つう)のつもりでございます...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...くるわへ繰込んだりするひとかどの通人気どりだった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...暗い顔をして俯向(うつむ)いて歩く所は一角(ひとかど)の哲学者めいて居るが...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...一廉(ひとかど)の勇士の首であったら皆そう云う風に綺麗(きれい)に汚れを除いてから...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...自分に箔(はく)をつける一廉(ひとかど)の洋行か何ぞのように思われていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...一廉(ひとかど)の店が持てることを考えると...
徳田秋声 「あらくれ」
...二度褒美(ほうび)を貰(もら)い少し名前が売れ出したと思うともう一廉(ひとかど)の大家(たいか)になりすました気で大(おおい)に門生を養い党派を結び新聞雑誌を利用して盛んに自家吹聴(ふいちょう)をやらかす...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...一廉(ひとかど)の彫刻家になってしまったのである...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...自分ではもう一廉(ひとかど)の生物学者になった気でいた...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...ひとかどの人間には違いありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やつぱりひとかどの理窟がついて...
林芙美子 「浮雲」
...自分をひとかどの偉(えら)さまだと自惚れて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...370一廉(ひとかど)の事を知っていると云う自惚(うぬぼれ)もなく...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...従って三五屋という名前は大阪では一廉(ひとかど)の大商人(おおあきんど)で通っていたが...
夢野久作 「名娼満月」
...みなひとかどの男ですし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ひとかどの男振りを...
吉川英治 「平の将門」
...和歌をよめば和歌もひとかど...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いや彼ももうひとかどの男...
吉川英治 「宮本武蔵」
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