...落葉 ポオル・ヴェルレエヌ秋の日のヴィオロンのためいきの身にしみてひたぶるにうら悲し...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ひたぶるに古きを守るは...
寺田寅彦 「人の言葉――自分の言葉」
...ひたぶるに歩いているのです...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...ひたぶるに駒を駆り立てた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一向(ひたぶる)に書を読む事を好みければ...
福田英子 「妾の半生涯」
...一向(ひたぶる)に東上の日を待つほどに郷里にては従弟よりの消息を得て...
福田英子 「妾の半生涯」
...一向(ひたぶる)に名声赫々(かくかく)の豪傑を良人(おっと)に持ちし思いにて...
福田英子 「妾の半生涯」
...敵はいたずらに前衛戦で勝とうとせず、ひたぶるに、信玄の幕営のみを目がけているものと思われたからである...
吉川英治 「上杉謙信」
...ひたぶるに訪ねて...
吉川英治 「剣の四君子」
...ひたぶる御勉強のみと伺うが...
吉川英治 「私本太平記」
...ひたぶるな御改革は思いとどまらせ給い...
吉川英治 「私本太平記」
...その運命の道へひたぶる目ざすように...
吉川英治 「私本太平記」
...ひたぶる何かを呪(のろ)うが如く赤い濁りをおびていたおん眼のうちも...
吉川英治 「私本太平記」
...ひたぶるな鎌倉攻めを戦って...
吉川英治 「私本太平記」
...ひたぶるにその保守的家訓の旗を...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひたぶるに、わが子の戦捷(せんしょう)を念じていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...人は知らず、自分の肚(はら)の奥底を割ってみれば、そこには華やかな武者の道があって、ひたぶるに、君家(くんけ)のおんためという気持もあったが、何よりも自分を猛(たけ)く雄々しくさせたものは、領地や位階であった、出世の欲望だった)こう考えつくと、彼はたまらなくなった...
吉川英治 「親鸞」
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