...はるかにトントンの声が聞こゆ...
井上円了 「おばけの正体」
...それは主力戦艦の主砲よりはるかに長さは短いが...
海野十三 「東京要塞」
...その後読んだアメリカの大奇術師フーディニの霊媒トリック暴露の話の方がはるかに面白く感じられたのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...味もはるかに勝り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...はるかにながめやるばかりでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...地勢は江戸川の上流の方へ傾斜して、川に近く芭蕉庵なるものが建つてゐたが、それ等を引つくるめて、早稻田田圃の稻の穗波が、目もはるかに、ひろびろと見睛るかされた...
野上豐一郎 「桂離宮」
...雲浜にくらべるとはるかに単純な...
服部之総 「志士と経済」
...はるかに、この城を望みながら、蜜柑山の間を縫っている街道を、一台の馬車が行く...
火野葦平 「花と龍」
...はるかに強い規則性の想念を諸対象間に与えるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...頭のなかにはるかに小さくソフィヤ村のひろい原っぱや...
「赤い貨車」
...はるかに及ばないように思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...はるかに農民に与えた印象は強烈であったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...はるかにのぼる煙へ小手をかざしながら...
吉川英治 「神州天馬侠」
...はるかに磊落(らいらく)な風である...
吉川英治 「新書太閤記」
...男の客よりもはるかに複雑な記憶をつよく残している...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...高瀬氏の方がはるかに父より先輩ではあったが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...漢文を知ってシナ語を知らないものよりははるかに有利である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...害がはるかに少ないのだそうである...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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