...半白(はんぱく)の毛がはみ出している所を見ると...
芥川龍之介 「父」
...はみ出しているのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...正直な人間の畠をかぎる数フィートの石垣は人生の真の目的からはみ出した百の門をもったテーベより真(ま)っとうなものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かついだ盤臺の片方から見事な大鯛がはみ出してゐる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...いつもこうした「論理」をはみ出している...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...賢愚いずれの方へはみ出しているか見当がつかなかった...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...彼等の視野の外にはみ出していた...
豊島与志雄 「反抗」
...口から青い汁がはみ出して居る...
長塚節 「芋掘り」
...野々宮さんのポッケットから半分はみ出していた封筒の上書(うわがき)に似ているので...
夏目漱石 「三四郎」
...下からべんべら者が左右へ五分くらいずつはみ出している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ズボンから猿またが、はみ出し、靴には底がないものときめていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...芯のはみ出した畳...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それは?」「財布の紐が懷(ふところ)からはみ出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十三弦からはみ出してしまうほどの...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...上半分コップからはみ出した山盛りのてっぺんを先づペロリとやる気持...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私の目はひとりでにその下から金髮のはみ出してゐる麥藁帽子の上に止まる...
堀辰雄 「エトランジェ」
...その夢からそれだけが現実にはみ出しでもしたように...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...それが互ひにはみ出して...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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