...かくしてついのびのびと相成り...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...殊にこの詩巻の自跋(じばつ)の数行はのびのびとしていて力強く...
高村光太郎 「黄山谷について」
...のびのびと発展いたしました...
太宰治 「おしゃれ童子」
...「ああ極楽や! 広々とした座敷の中でこんな結構な蒲団の上にのびのびと寝てられるものを...
橘外男 「蒲団」
...哲郎はその静かな何者にもさまたげられない環境に心をのびのびとさして...
田中貢太郎 「青い紐」
...右枕(みぎまくら)に寝て右の手を横にのびのびと延ばし...
田中貢太郎 「指環」
......
種田山頭火 「旅日記」
...のびのびと相成るようなら...
直木三十五 「南国太平記」
...のびのびと誰にもさまたげられないで眠りたかつた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...機嫌のいい酔漢が心ゆくまで鼻を鳴らしているようなのびのびとした調子である...
久生十蘭 「魔都」
...八ヶ岳の大きなのびのびとした代赭色(たいしゃいろ)の裾野が漸くその勾配を弛(ゆる)めようとするところに...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...のびのびと懶惰(らんだ)をむさぼった...
松濤明 「春の遠山入り」
...のびのびと御保養が何より――お気うつから飛んだわずらいをお引き出しなさらぬとも限りませぬで――」二浪路は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今度は初めて用事といってもいくらかのびのびとしてともかく顕治さんの家へおいでになるのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どんなにのびのびと心たのしい明るい社会をつくるだろうかと思うのである...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...のびのびとした野の生活が...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...のびのびと描いてあるのはこの故であります...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...自宅が見えなくなったころのびのびと新春の気持ちになった...
横光利一 「欧洲紀行」
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