...燗のぬるい酒を口もとに持つて行つた...
有島武郎 「骨」
...さびしいようなぬるいような笑いを夫婦が交換したものだ...
伊藤左千夫 「去年」
...いつもそんななまぬるい事をいつたつていかぬ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...なまぬるい風、灼けつくやうな舗道のてりかえし...
心猿 「九月朔日」
...私の生活はなまぬるい陰欝なものになり...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...あんな手ぬるい処分しか出来ぬかと...
直木三十五 「南国太平記」
...「手ぬるいぞ喜内...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――お富には主人は湯がぬるいと言つたから――と言譯して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生ぬるい水を腹いっぱい呑んで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「……女学校時代のなまぬるい友情や感傷なんかは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...お風呂のぬるいのに入って遊んで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...脂肪の多い妻は生ぬるい白い乳をしぼっては...
室生犀星 「童子」
...なまぬるいものではなかった...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...湿気のあるなまぬるい風が...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...とてもそんな手ぬるい結い方では満足しないらしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そんな手ぬるい宣言を将軍の口から発しては困ります...
吉川英治 「三国志」
...ぬるい人いきれも匂うようで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――Kは生ぬるいメフィストを連想させた...
和辻哲郎 「転向」
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