...病気の日にそなえてなにがしかを貯えようがために病気になる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そうして人間の生活になにがしかの貢献をすると同時に自己がかつてこの世に生存していたという実証を残す...
寺田寅彦 「柿の種」
...もうなにがしかの独立した財産を持っているうえに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...八重子はなにがしかの金を紙に包みかけましたが...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...相模野街道で南条なにがしから...
中里介山 「大菩薩峠」
...花立を置いた前の机の上でなにがしかの金を包み終り...
中里介山 「大菩薩峠」
...懸額(かけがく)を誂(あつ)らえるとき五円なにがしか取られた...
夏目漱石 「道草」
...なにがしかのプラスにはなる...
野村胡堂 「胡堂百話」
...なにがしかの鳥目を投げ入れると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なにがしかの金額といふにふさはしい売り値で...
林芙美子 「愛する人達」
...いつもなにがしか送金して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...なにがしかの科料処分になったようだが...
山本周五郎 「青べか物語」
...よその店から女を呼ぶと一時間なにがしかの玉代(ぎょくだい)を取られるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...必ずなにがしかせしめて帰る...
山本周五郎 「百足ちがい」
...なにがしかの香典を包んで断わりが来ていた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...なにがしかの銭(ぜに)をまたやって...
吉川英治 「私本太平記」
...なにがしかの銀子(ぎんす)を与えて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なにがしかの金であったろう...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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