...ぼくはそれがうれしくって、なおのこと、次の家から次の家へとどなって歩いた...
有島武郎 「火事とポチ」
...なおのこと腹がすくんで...
有島武郎 「ドモ又の死」
...彼はなおのことしくしくと泣きむせんだのですが...
梅崎春生 「Sの背中」
...なおのことその感じは強かった...
梅崎春生 「黄色い日日」
...こないなって来たらなおのこと夫味方に入れるのん第一やいうのんで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...洋一はなおのことくるり...
壺井栄 「柿の木のある家」
...なおのことである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...妻に対してはなおのこと何も出来ない...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...風呂場で訪問を受けた試(ため)しはいまだかつてないんだから、湯槽(ゆぶね)の中で身を浮かしながら少々逡巡(しゅんじゅん)していると、叩く方ではどうあっても訪問の礼を尽くさねばやまぬという決心と見えて、なおのこと、こつこつやる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...ことさらに偸(ぬす)み見たのだという心持がなおのこと募(つの)った...
夏目漱石 「明暗」
...なおのこと彼女を狼狽(ろうばい)させた...
夏目漱石 「明暗」
...酔っ払った人たちはなおのこと酔っ払って踊ります...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...そう聞けばなおのこと...
吉川英治 「三国志」
...なおのこと羨望(せんぼう)措(お)く能(あた)わないものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...若き玄蕃允はなおのこと...
吉川英治 「新書太閤記」
...天罰の火よ!呪(のろ)いの火よ! こうなるなア当り前だッ」「よし! そう聞く上はなおのこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そうあればお手前もなおのこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今し方ならなおのこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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