例文・使い方一覧でみる「どく」の意味
スポンサーリンク...我々が海峡にとどまった短い間、雨がひどく降り、周囲は甚だ朦朧としていたので、私は内海の方を見て、いそいで輪郭図を書くことしか出来なかった（図541）... 
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それにちがいありません」博士はひどくせきこんで...
海野十三 「脳の中の麗人」
...）ところどころに蝋質の白い天花粉などくつつけて...
薄田泣菫 「独楽園」
...そして片足がひどくびつこを引く男だつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...物凄いのでひどく疑い怪しんだ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...お春がひどく口の軽い女であることを思うと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...気のどくさですぐにはことばも出ないでいるのを...
壺井栄 「二十四の瞳」
...彼はひどく喜んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ひどく辛辣なものを含んでるようでもある...
豊島与志雄 「自由人」
...彼はひどく酒に耽溺して...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...それを踏んだかてさうひどく気が咎めもせんのぢや...
長與善郎 「青銅の基督」
...仕切りの唐紙（からかみ）を鋭どく一尺ばかりあけてきっとのぞきこんだ...
夏目漱石 「三四郎」
...決して国民たる個人の独立行為（どくりつこうい）といわれぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...それで自分の好意はとどくわけだ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...門倉平馬（かどくらへいま）という...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...死の傍觀者たち！私の心はひどくくるしめられてゐた...
水野仙子 「輝ける朝」
...この癖がだんだんひどくなり...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼にはひどくケチがついたような気がしたものとみえる...
吉川英治 「三国志」
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