...洞門を掩(おほ)へる蔦蘿(つたかづら)の帳(とばり)の如くなるを推し開くに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...姫が寢室(ねべや)の帷(とばり)の上に...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...「くらやみの黒き幕(とばり)はたぐられぬ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...そこは青い帷(とばり)を張ったはじめの室であった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...あたかも夜のとばりに蔽(おお)われるように秘密のとばりに蔽われて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...紫がかった灰色の靄(もや)の帷(とばり)の下に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今は戸張志智之助(とばりしちのすけ)等が専(もっぱ)ら担任して居ますが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...同じ姿勢で名うての諜報部員ムーアが粘ってるのは夜のとばりが降りてからずっとだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...しかし夜のとばりが降りても...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...窓にはことごとく帷(とばり)が下りている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
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三好達治 「測量船拾遺」
...やがて正面上段の白雲黒雲の帳(とばり)が開かれますと...
夢野久作 「鼻の表現」
...貂蝉は帳(とばり)を垂れ泣き沈んでいる...
吉川英治 「三国志」
...帳(とばり)を引いて...
吉川英治 「三国志」
...ここの陣幕(とばり)を払い...
吉川英治 「私本太平記」
...さっと陣幕(とばり)を出て行ったが...
吉川英治 「私本太平記」
...しばらく帳(とばり)の蔭の机に凭(よ)って...
吉川英治 「親鸞」
...その幕(とばり)を挟んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
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