...錦(にしき)の帳(とばり)...
泉鏡花 「薄紅梅」
...そこには草色の帷(とばり)をかけた几帳(きちょう)があって...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...そのむこうには青い帷(とばり)を引いてあった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...過去の隔てによって織り出される幻影の帷(とばり)を通してであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...綴紐(とじひも)のついた肱掛(ひじか)け椅子(いす)が並び帷(とばり)がかかってる大きな客間よりも藁椅子(わらいす)をそなえた小さな小屋の方が好ましかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...笑えるははたとやめて「この帳(とばり)の風なきに動くそうな」と室の入口まで歩を移してことさらに厚き幕を揺り動かして見る...
夏目漱石 「薤露行」
......
野口雨情 「枯草」
...陣幕(とばり)の裾のほうへ退がって...
吉川英治 「上杉謙信」
...陣幕(とばり)のうちははや黄昏(たそがれ)めいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼方の陣幕(とばり)の蔭へ向って...
吉川英治 「上杉謙信」
...不意に落ちた闇の帳(とばり)……新九郎がはッとして跳びのく音に添って...
吉川英治 「剣難女難」
...帳(とばり)の陰を振りかえって...
吉川英治 「三国志」
...帳(とばり)を閉して深くお籠り遊ばしているため...
吉川英治 「三国志」
...帳(とばり)の蔭から走り出た...
吉川英治 「私本太平記」
...幕(とばり)のうちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...雨覆(あまおお)いの幕(とばり)を懸けさせまする」幕将のひとりが...
吉川英治 「新書太閤記」
...陣幕(とばり)の外で人声がした...
吉川英治 「新書太閤記」
...すぐ幕(とばり)の外に近習(きんじゅ)たちがいるので...
吉川英治 「新書太閤記」
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