...雲低き柳の帳(とばり)に立って...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...そこの牀(こしかけ)や帷(とばり)などは何という名の物であるか解らないが...
田中貢太郎 「嬌娜」
...白い瀬戸張(せとばり)のなかで...
夏目漱石 「明暗」
...夜のとばりがおりた時...
浜尾四郎 「正義」
...帷(とばり)を開けると堆高(うづたか)く重つた枕の上に身を屈(かゞ)めた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ふたりのためにとばりをひきました...
ペロー Perrault 楠山正雄訳 「眠る森のお姫さま」
...窓にはことごとく帷(とばり)が下りている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...帷(とばり)をおろせ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
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與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...帳(とばり)を垂れて...
吉川英治 「三国志」
...誰かその後から帳(とばり)をうかがう者があった...
吉川英治 「三国志」
...帳(とばり)の蔭から走り出た...
吉川英治 「私本太平記」
...阿蘇惟直(これなお)と一族の惟澄(これずみ)が伝令と共に陣幕(とばり)へかくれた...
吉川英治 「私本太平記」
...軍幕(とばり)を払って...
吉川英治 「私本太平記」
...帳(とばり)のかげから伊那丸の声で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...帳(とばり)の蔭に...
吉川英治 「親鸞」
...みな幕(とばり)を払って...
吉川英治 「源頼朝」
...灯影と帳(とばり)が揺れているのみで舞人(ぶじん)はあらわれていなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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