...四郎は閻の手をとって幃(とばり)の中へ入っていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...隙間(すきま)もなう黒(くろ)い帳(とばり)を引渡(ひきわた)せ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...われにして君をわがアルコーブの帳幕(とばり)の陰に引入れしめ...
永井荷風 「舞姫」
...眼近の帷(とばり)の片隅を覗いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼方の陣幕(とばり)の蔭へ向って...
吉川英治 「上杉謙信」
...帳(とばり)を垂れて長々と眠りかけると...
吉川英治 「三国志」
...帳(とばり)を展(の)べて坐っていた...
吉川英治 「三国志」
...帳(とばり)の陰へかくれたきり姿も見せなかった...
吉川英治 「三国志」
...初夜の帳(とばり)の燈台に点火しておく...
吉川英治 「私本太平記」
...陣幕(とばり)を揚げて...
吉川英治 「私本太平記」
...み幕舎(とばり)の外にいて...
吉川英治 「私本太平記」
...金襴(きんらん)の帳(とばり)は裂いて棄ててあるし...
吉川英治 「新書太閤記」
...山裾からここの幕(とばり)の外へかけて...
吉川英治 「新書太閤記」
...裾(すそ)長やかな帳(とばり)が一方へ絞(しぼ)られてあり...
吉川英治 「新書太閤記」
...二階の帳(とばり)の内で男にさいなまれる彼女の体が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこの幕(とばり)の外につないである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...船屋形の帳(とばり)を払って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...仏具や帳(とばり)や蓮華(れんげ)や香台などをせわしげに飾っていた...
吉川英治 「親鸞」
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