...そのような胸のときめく風の便りを受けとった...
太宰治 「猿面冠者」
...人のわびしく老ゆる時こゝろときめく口づけに若きいのちを吸はしむるなれは盡きせぬとよみきか...
土井晩翠 「天地有情」
...今庸三は文字どおり胸のときめくようなある一夜を思い出した...
徳田秋声 「仮装人物」
...いかに多くの知人らがそこに集まってることだろう! オイレル老人――その婿――先のほうには、幼年時代の友だちや、いっしょに遊んだことのある少女たち――また彼方(かなた)には、心ときめく名前、アーダ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心は希望の愛に満ちてなおときめくことあり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大勢はときめく胸をおさえながら...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...また人の香(にお)いのときめくを感ずるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうぢんの中に交りて一しきり陣鼓ときめく凄まじさ...
萩原朔太郎 「煤掃」
...今をときめく連中在り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...実業界にときめく馬越恭平が芝桜川の邸宅では...
正岡容 「圓朝花火」
...自分程立派な兩親を持つ者は世界に無いと思ふ信念に心のときめく時程純良な歡喜は無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そうして静かな中にじいっと一つ物を見つめて居る事は今になってさえ止まない私の気持の良(い)い胸のときめく様な気のする事である...
宮本百合子 「M子」
...深き夜の月を哀れと見ぬ人や山の端(は)近き宿にとまらぬと奥様は仰せられますと取り次ぎで言わせたのを聞くとまたときめくものを覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一種の胸のときめくような感じを...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...自分は心のときめくのを覚えた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...どうも心がときめくと言つたくらいでは済まず...
吉井勇 「雑魚寝」
...ときめく胸の中で...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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