...宝づくしの類を張り抜きに作り...
淡島寒月 「江戸の玩具」
...おまへのいたいけな心づくしは...
大手拓次 「藍色の蟇」
...君(きみ)は馬関(ばくわん)の唄(うた)うたひ髪(かみ)にさしたる青玉(エメラルド)あだな南(みなみ)のニグレスがこころづくしの貢物(みつぎもの)...
竹久夢二 「どんたく」
...僕が心づくしの二銭など眼中にないらしく...
辰野九紫 「青バスの女」
...万国寝台会社の心づくしのために...
谷譲次 「踊る地平線」
...妙子のそれと云わぬ心づくしは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...おばあさんの心づくしがうれしい...
種田山頭火 「行乞記」
...旅のみなし児砂糖なめてゐる寄りそうてだあまつて旅のみなし児は旅の子供はひとりでメンコうつてゐる□・久しぶり逢つた秋のふぐと汁(源三郎居)鰒食べつゝ話が尽きない( 〃 )□・濡れて寒い顔と顔がしづくしてゐるバクチにまけてきて相撲見の金を借り出さうとしてゐる時化でみづから吹いて慰む虚無僧さん・空も人も時化ける冬空のふる郷へちかづいてひきかへす追うても逃げない虫が寒い十一月廿二日晴曇定めなし...
種田山頭火 「行乞記」
...・秋風の腹たててゐるかまきりで(再録)・かまきりよいつ秋のいろがはりした・糸瓜ゆつたりと朝のしづくしてゐる・重荷を負うて盲目である・家いつぱいの朝日がうらの藪までも・風に眼ざめてよりそふ犬の表情で・這うてきたのはこうろぎでぢつとしてゐる九月廿三日朝寒夜寒...
種田山頭火 「其中日記」
...私のせめてもの心づくしに...
辻村もと子 「早春箋」
...追々学期試験も近づくし...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...鈴木静一曲の「ない/\づくし」をけい古する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お心づくしを忝(かたじけの)うしていながらいまごろになり気づいた心のぬかりをおゆるしあるように...
室生犀星 「玉章」
...「皆さまのお心づくしは筒井...
室生犀星 「津の国人」
...彼女たちが夫のために様々な心づくしをささげるのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...お寿女さんの折角の心づくしなのですから……」龍子は...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...心づくしを見せることが好きなのだ――「痛くしやしないわ」彼女は...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...彼は村の娘ヘテイに対する心づくしを考えた時...
渡辺温 「絵姿」
便利!手書き漢字入力検索